門前仲町駅から徒歩5分、素敵雑貨店watari(わたり)
東西線(出口3)大江戸線(出口4)門前仲町下車して大横川を渡り牡丹町通り沿いにある
素敵な雑貨店Watari(わたり)
日本の民芸的なものもあればアジアやその他どこの国かわからない、でも不思議な統一感がある商品構成が魅力のwatari。
ゆったりした空気感とぬくもりのある布や木などの素材を中心にした小物やバック、ストール、インテリアが心地の良い空間に並び、やさしい気持ちになる。
そんな気分にさせてくれるのは店主紀子さんの醸し出す雰囲気かもしれない。
watariオーナーの小林紀子さん
watari
東京都江東区牡丹3丁目7−4 1F
12:00~19:00 火曜定休
watari開業の動機などを伺ってみた。
23区内で雑貨店を開業する夢を持っている人も多いと思いますが、実際それを形にして続けていくことは簡単なことではないと思います。
素敵な商品をセンスよくディスプレイし、仕入れや買い付け、作家さんの作品展示なども行っている「watari」のここまでの道のりについてお聞きしました。
取材日:2022年2月26日
異文化への入り口と無国籍感覚
さまざまな国や地域、新しいものも古いものもフラットに紹介することで、異なる文化への興味や敬意への入口になれたらいいなと思っています。
ある意味無国籍な感覚は大切にしていきたいです。
店名の由来となったものは幾つかありますが、
・刺繍や織物などの布に糸が「渡る」
・門前仲町駅から店までのアクセスにおいて川を「渡る」
・私の旧姓が「渡」であることなどです。
watari開業までのこと
2011年にビームスという衣料品販売の会社を辞めた後も何か仕事はしたいと考えていましたが、いまからどこかにお勤めするのもなかなか難しいと感じていたので、それならば小さくても自分で立ち上げてみようと思い、いまに至ります。
2011年当時、自宅の引越しを考えていたので、いろいろ物件を探していました。
その時にいまの物件(店舗物件)を見つけたので、それも開業のきっかけです。
自宅の引越しは後回しにして、商品買付け・内装・ショッパーやカード類のデザイン・口座開設や開業届などの事務手続きなどを同時並行で進めていきました。
期間としては7〜8ヶ月くらいです。
銀座や日本橋から近い割にのんびりとした町の空気がいいなと思いました。
町のあちこちに江戸時代の名残りのようなものが点在していて(牡丹 という町名もそのひとつです)、散策していて歴史を感じられるところも面白いです。
商品を選ぶポイントについて
いろいろな国の文化を感じられるようなものでありつつも、パッと見ただけではどこの国のものか分からないようなもの。
そして、そういったものたちを店頭で組み合わせることで新たな魅力や価値観が引き出せたら、そんなことを念頭に置きながら選ぶよう心がけています。
国や地域別での括りでの企画展は時々開催しますが(インド展 / イラン展 のような)、ある特定の作家さんの展示開催はいままでもごく僅かです(柚木沙弥郎展 など)。
前述のように基本的には、さまざまな国や地域で当たり前のように使われている布や道具などを紹介するというところがベースにあるので、店頭で紹介しているものも、名もなき職人さんが作ったようなものが多いです。
自分の目で選んだものを喜んでくださるたくさんのお客さまに、いつも励まされています。
コロナ前は海外出張にも出向き、そこで感じたことなども含めてお客さまにお伝えすることにもやりがいを感じていました。
フィジカルにも感覚的にも世界が近くなって繋がりが増した分、何かのきっかけでそれが簡単に途絶えてしまうことは悲しく、仕事にも少なからず影響はあります。
もうすぐ10年ですが、これからも細く長く続けていけたらと思っています。
銀座や日本橋から近い割に、下町情緒溢れる良い町です。
清澄白河も徒歩圏内ですので、散策のついでにお立ち寄りいただけましたら嬉しいです。
マンゴーウッドでできた置物 空洞になっているから上下で使える! インドルンギ生地のバック タペストリーやストール アフリカンプリントのキテンゲ 小部屋風の空間も インドのカンタ刺し子小物 個性的な陶器類 アフリカンプリントのエコバック
ぬくもりのある刺し子や手作業の雑貨はやさしい雰囲気の紀子さんそのものが「watari」。
どの商品も土や空や植物など自然界にある色が組み合わさってカラフルでパワフルさも伝わってくる。
ちくちくと手作業でつくられたものは優しくて、柄や線はどれも違う。
その違いひとつひとつに作り手の想いや異国の香りを感じながら大切に使う。
余裕のある生き方にもつながるのではないか、とふと思いました。
紀子さんのインスタがとても素敵です。
https://www.instagram.com/watarinco551/
おすすめ深川散策
私は幼少から40歳くらいまで江東区在住で門前仲町は子供のころからよく行く場所でした。
門前仲町には深川不動尊、富岡八幡宮、木場親水公園などもあり、春は大横川沿いに桜が満開となると素晴らしい景色を見ることもできます。この川沿いは遊歩道になっているので桜のトンネルの中をゆるりと散歩コースに最適です。
深川散策におすすめです。
門前仲町から一駅「木場」下車で東京都現代美術館もあります。
少し歩きますが、もんじゃで有名な月島方面へ、京橋、日本橋、銀座方面へ出ても楽しいと思います。
東京は運河の街です。川から運河、そして海へ。
昔ながらの風景と現代的な東京がひとつになる、本当の東京らしさとはこの界隈ではないかと思います。
この日私が購入したものはインドの古いサリーをリサイクルしたストール。
2枚のサリーを縫い合わせたものでミントグリーンとビビットなピンクが素敵。
ストライプ模様に見える縫い目は手縫いです。アフリカンプリントのエコバックを購入しました。
紀子さんのご主人もサラリーマンDJとして活動しています。サラリーマンDJ SAKATSさんと同じくサラリーマンDJ講座のサロンメンバーです。
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